スノッブ効果とは?~限定商品の魅力~

他人と同じものは持ちたくない、他人とは違うものが欲しいと思うことってありますよね。

「レアもの」「品薄」「残りわずか」「半年待ち」などなどのうたい文句を聞くとそわそわしちゃいますよね。入手が困難であればあるほど需要が増加し、手に入りやすく大衆化されていくほど需要が減少するという、この現象をスノッブ効果といいます。希少性の高いものほど価値が上がっていくという考え方です。

希少価値の高いものを持つと、他人と差別化を図ることができますし、人が持っていないものを持っているという優越感から、満足感を得られます。

スノッブ効果とはどんなものか

スノッブ効果は、心理学用語と言うより行動経済学の用語で、マーケティングでよく使用されます。アメリカの学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが論文「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、およびヴェブレン効果」という書物の中で述べた3つの消費外部性理論のうちの1つです。

消費外部性というのは、商品を選ぶときに、自分の趣味や好みではなく他人の評価を気にすることを言います。

バンドワゴン効果、スノッブ効果、およびヴェブレン効果の3つの理論はそれぞれ、流行、希少性、高級感が消費に与える影響を説明したものです。スノッブ効果は希少性についての理論です。

「人気商品のため、あと1点のみ」とか「期間限定商品」というフレーズは奇妙に購買意欲をそそります。カードゲームのレアカードを手に入れるために、沢山のお金を費やす人も居ます。あるいは応援していた無名のアーティストが有名になると、何だか熱が冷めてしまう。これがスノッブ効果です。

期間限定というのは時間的希少性、地域限定というのは空間的希少性といえます。その他にも「限定カラー」や「職人さんの手作り」など、売り手はさまざまな方法で希少性をアピールします。「オーダーメイドの一点もの」というのが究極の希少性でしょうか。

スノッブ効果を使った商品戦略

スノッブ効果を狙った商品は、全ての客に好まれる必要はありません。普通の人が持っていないもの、簡単に手に入らない希少性のあるもの、わかる人にだけ価値がわかるものを作れば良いのです。つまりスノッブ効果が最も期待できるのは、趣味に力を注ぐコレクターになります。

コレクターの人たちは、蒐集対象の全てのバリエーションを集めたがりますよね。それが完成することをコンプリートといったりしますが、これもスノッブ効果の一種です。集めきるという好意を達成すること自体のハードルは高いものなので、コンプリートに価値が生まれるのです。

スノッブ効果は、高級感を求めるヴェブレン効果や、流行を求めるバンドワゴン効果と組合わせて使うこともできます。希少性と高級感が両立するのはわかりやすいですが、希少性、つまりみんなが持っていないということと、流行、つまりみんなが持っているということが両立するのでしょうか。

しかし、これは既に目にしている人も多いはずです。例えば「大人気だったあの商品が期間限定で復活しました」とか「大人気で生産が追い付かず品薄」とかいう広告です。このようなキャッチコピーが流行と希少性を組合わせた例になります。

一時期iPhoneが爆発的にヒットしました。あの当時、iPhoneをみんながほしがるバンドワゴン状態でしたが、同時に手に出来る人も少なく希少性が高いためスノップ効果も働いていたことになります。

流行と希少性の両立としては、同じ系列のもので、少しだけ特徴を出す、という方法もあります。衣類であれば色違いでさまざまに組合わせる、食べ物なら基本的に同じで微妙に味付けやトッピングが異なる、などです。

消費者の立場で考えるスノップ効果

ちょっと違ったものを手に入れて楽しむというのは良い気分のものですが、あまり限定品やレアものに振り回されて、必要ないものをたくさん買い込むのも考え物です。

人と違うものを好む人は、流行を追う人を「ミーハー」といって馬鹿にする傾向もありますが、「他人の評価を気にしている」点では、良く似ています。スノッブ効果の語源となったスノッブという言葉は「知識や趣味の良さをひけらかす人」という意味なのです。

現代の消費者は多様化している、という人も居ますが、その一方、インターネットの発達で、誰が何をどう評価しているかという情報もあふれています。人々は流行にせよ希少性にせよ、大量に流れる誰かの評価を追いかけることに汲々としている面もあります。特に衣類などでは、他人の目を全く気にしないのは不可能に近いことですが、あまり周囲の評価を気にし過ぎず、自分の趣味、自分の価値観も大事にしましょう。特にインターネットでは「インスタ映え」という言葉に目が眩んで、自分が本当に欲しいものが何かわからなくなってしまいがちです。

特別な商品を買わなくても個性は主張できます。これは極端な例ですが、スティーブ・ジョブズは、常に黒のタートルネックとジーンズというスタイルを通すことで有名でした。本人は考える手間が省けると言っていたようですが、彼の個性を示すトレードマークの1つであったことも間違いありません。

まとめ

「みんなが持っていないものが欲しくなる」それがスノッブ効果です。限定商品、レアものというのが、スノッブ効果を狙った商品です。

私たち消費者は、その希少性に振り回されて「必要のないもの」まで買わないように気をつけましょう!

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