ロミオとジュリエット効果とは?~障害があるほど燃え上がる~

許されない恋ほど燃え上がる。何かが二人を引き裂こうとしている。結婚している人を好きになってしまった。親が反対している。国籍の違い、身分の差など障害が大きいほど燃え上がってしまう状況が存在します。

ロミオとジュリエット効果とは、主に恋愛において、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象です。名前の由来はもちろんウィリアム・シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』です。

恋愛以外でも、障害や困難があるほどファイトが沸く、という人は居ます。そういうときにも、ロミオとジュリエット効果と呼びます。心理学者ドリスコールが調査結果を元に名付けました。

世界に味方はお互いだけ

ドリスコールの調査では、身内が恋愛に反対しているカップルほど、お互いへの恋愛感情が高くなり、信仰している宗教の違いの壁があるカップルほど、さらにお互いへの恋愛感情が高くなったという結果が出ました。恋人同士の間に何らかの障害があることで、それが逆に2人の間にある恋愛感情を高めてしまう結果に繋がることがあるのです。

禁止されるとやりたくなる「カリギュラ効果」に似ていますが、ロミオとジュリエット効果は、他人からの禁止に限らずあらゆる障害を含みます。また、特に恋愛に関して多く語られることも特徴です。

周囲の無理解や反対は、当事者の繋がりを強くします。誰にも理解されない、親友にも応援してもらえない、もちろん社会的にも世間的にも許されるものではない、といった孤立した状況は、世界で味方となるのはお互いだけだという、強い連帯感を作り出します。共通の敵に囲まれて2人の同志意識は否応なしに高まるのです。

障害に負けないことは、2人の愛の強さを証しているという、悲愴なプライドにも繋がります。また、当事者たちは認めないでしょうが、反対や障害に反発して意地になっている、ということもよくあります。

ロミオとジュリエット効果はこんな時に働く

昔と違って、身分差や国籍が恋愛の障害となることは少なくなりました。年齢差カップルや同性愛などにも世間はずいぶん寛容になりました。また、今時社内恋愛を禁止する会社も少ないでしょうし、学生同士の恋愛を不純異性交遊と呼ぶことも少ないでしょう。しかし、そんな現代でも恋に障害は絶えません。

恋愛禁止、と聞いて最初に思い浮かぶのはアイドルなどの一部の芸能関係者ではないでしょうか?あるいは、教師と生徒、医者と患者のように、公私混同をした恋愛が問題になることもあります。しかしアイドルも人間ですから恋愛や結婚をします。それが時にはスキャンダルになったりしますが、障害が多いほど燃える典型例といえるのではないでしょうか?

社会正義として許さない不倫関係は、当たり前ですが障害の多いものです。電話をしたいときにかけられなかったり、いつも人の目を気にしなければなりません。

遠距離恋愛もわかりやすい例の1つです。遠く離れて暮らしているという障害を乗り越えるために、まめに連絡をとり合って、心の距離を縮めようと努力します。自由に会えないというもどかしさが、会いたいという気持ちを募らせるのです。

変型的なパターンとしては、三角関係があります。ライバルがいると、アプローチに必死になる、というのは、よく見聞きする話です。

しかし現在も最も多い障害は、昔と変わらぬ親の反対かも知れません。

ロミオとジュリエット効果の厄介さ

障害がある間は、何とかしてこの恋を成就させようと情熱的になったのに、実際に結ばれたら破局を迎えてしまった、ということもままあります。

障害がなくなったら、張り合いがなくなって情熱が覚めてしまったのです。穏やかさよりも激しさを求める人も居る、ということでしょう。

また、障害の多い恋愛は、情熱的でドラマティックな恋になる一方で、無理な押し進め方をしたり、周囲の忠告を聞かなかった結果、トラブルになることもあります。

感心しない恋愛をしている相手に対して「その恋はやめた方がいい」とアドバイスした場合、却ってその心を燃やしてしまうこともあります。かといって、勧めることもできませんから、「ロミオとジュリエット効果」は、なかなか厄介な心理現象です。

恋愛以外でのロミオとジュリエット効果

あまりにも簡単なゲームは、やっても面白くありませんよね。例えばテトリスのブロックがまっすぐな棒しかなかったら何の刺激もないでしょう。適度な難しさが、充実感や達成感となり、やる気(モチベーション)を高めます。

勉強でも仕事でも趣味でも、困難が予想されるとむしろ闘志が湧く、ライバルが居ると燃える、という経験は、大人しい性格の人でも一度くらいはあるものです。逆にいうと、誰かをその気にさせる、やる気を起こさせるためには「簡単にはできない」課題を与えると良いということになります。「どう考えても絶対に無理な」課題ではやる気は起こらないので、「難しいが、頑張ればできそうな」課題を設定するのがコツです。競争相手が居ればなお良いでしょう。

例えば「買ったほうにジュースをおごる」という簡単な罰ゲームをもうけるだけで張り合いが出たりします。これもロミオとジュリエット効果のひとつと言えるでしょう。

まとめ

恋愛ではよく「追えば逃げる」ということが起こります。

追いかけて来る相手には障害がないので、ロミオとジュリエット効果が起こらないのです。

押してダメなら引いてみろというのは、ロミオとジュリエット効果を期待しているということです。

適度な障害を用意することが恋愛面をうまく運ぶためのロミオとジュリエット効果といえるでしょう。

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